女性スキーヤーって、ウエア着ちゃうと完全に年齢不詳になっちゃいますよね。その点、大学のサークル生が校名入りウエアを着ていれば間違いなく女子大生です! 女子大生スキーヤー最高! っていうか女子大生最高!
毎度。俺です。
もうだいぶ前のことになってしまいましたが、2/22、23と競技スキーの合宿に参加してきました。なんとなんと。レーシングキャンプです。
ブログを通じて仲良くさせていただいているKNJ氏から「友達の会社のスキー部で、ポール初心者向けのキャンプをやりますがどうですか?」とお誘いを受けたのです。
ぜひ!!
万象お繰り合わせの上ご参加することしました。するでしょう、当然。しかし私がレーシングキャンプなどに混ぜていただいて本当に大丈夫なのでしょうか。競技のことなど何もわかりませんし、用具が足りているかどうかもわかりません。正直にそう訊くと、
「ヘルメットとゴーグル、そしてポール張りを手伝ってくれる意気と体力さえあればOK」
とのことでしたので安心して参加させていただくことにしました。競技系スキーヤーの集まりがどんな雰囲気かわからないので、体育会系のノリだったら怖いなあ、と、不安は唯一そのくらい。学生時代の部活は文化部でしたので。飲みだけは体育会も逃げ出す厳しさでしたけれども。
ともかく期待と不安に胸踊らせて菅平パインビークスキー場オオマツゲレンデに向いました。このスキー場も初めてです。圏央道も上信越道も、バレンタイン豪雪の影響がまだ残っていて車線規制の区間があります。ところどころ詰まり気味でした。
パインビークスキー場の駐車場について雰囲気にびっくり。レーサーだらけだ……。はっきり言って、レーシングワンピ着てる人のほうがずっと多いです。そしてスキー場のリゾート感のなさ。菅平がラグビーなどのスポーツ合宿のメッカだとはうっすら知っていましたが、スキー場までもがこんなに道場じみているとは驚きでした。到底レジャーに訪れる雰囲気ではありません。
などなど、スキー場に着くなりカルチャーショックに面食らいつつも、キャンプの皆さんと合流。メンバーは中心となる某社様スキー部の部員が5名、そのほかはビジターで総勢十数名。コーチは某社様スキー部のかいぞー氏。全員ワンピだったらどうしようと思っていたのですが、皆さんふつうのスキーウエアでした。ホッ。
練習は、まずフリーから始まりました。ポールを立てていないふつうのゲレンデで滑ることを競技の世界ではフリーと呼ぶようです。ふつうのゲレンデでただ滑ることに名前がついているなんて! 競技だ!(つまらないことにテンションがあがる) 基礎でフリー滑走というとまたぜんぜん違う意味合いになってきますよね。
ポールセットでの練習ではライン取りなどのポールの中ですべき練習しかできないので、それに入る前に基本的な身体の使い方などを確認しておくのがフリースキーの狙い(だそう)です。本来私などはこれに丸一年くらい費やすべきなのかもしれませんが、小一時間ほどで。Goの原コース~ファミリーコースを使用しました。
私がこれまで楽しんできたゲレンデスキーやフリーライドはずらしと回旋が必須でしたが、このフリー滑走では「板を回してしまっている」と何度か指摘を受けました。「しまっている」は「本来そうすべきではないのに」というニュアンスを含みますので、つまり回してはいけないということです。回旋しちゃダメなんです。
まずはずらさずエッジだけに乗る(レールターン)。谷回りで倒し、山回りで起こすタイミング。それができたら上下動をつけて荷重を増やし板にたわみを出していく。といった練習をド緩斜面でやるのですが、これが難しい! カービング時代のスキーヤーはずらすのがヘタなどと言いますが、本気でずらさないのってすんごい難しいです。
ちなみにコーチのかいぞー氏は彼のブログの文面からも読み取れる通り穏やかで理知的な紳士でした。ひとつひとつの指摘には根拠があり、ひとつひとつの指示には狙いがあって、それを都度わかりやすく説明してくれるのでした。メソッドは誰かの受け売りではなく独自のものだそうですが、彼自信の経験から蒸留されたノウハウにはたいへん説得力がありました。
さていよいよエリア貸しのポールバーンに移ってポール練習なのですが、長くなりましたのでこれはまた次回。