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Channel: せめてひとなみに。
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雨のシュテムターン [day.29]

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スキーヤーとして春が来るのはとても切ないですし、また、スギ花粉という呪わしい有害物質が大気中に充満することも私の気を重くします。しかし街ゆく女性たちが軽装になっていくことは大歓迎であります。ビバ薄着。


毎度。俺です。


ニセコやレーシングキャンプの話題を引っ張り過ぎたのと業務多忙でブログと現実にどんどんタイムラグが生じています。駆け足で追い付きましょう。


3月最初の週末は日帰りでしらかば2in1スキー場に行ってきました。


目的は、基礎スキーのレッスン受講です。


レーシングキャンプで競技滑りを教わった翌週に基礎スキーをやるんだからチャンポンも甚だしいですがよいのです。SIAシルバーほしいなーって思っちゃったものはしかたがない。


この日の2in1は残念ながら。う~ん、3月にもなると雨に降られることもありますね。でもモチベーションはかなり上がってるので雨でも構わず滑ることにします。濡れるだけだ。


ところがSIAの受付に行くと、午前の入校を断られました……。


受講者が集まらないというのです。エキスパートコースも、検定コースも「2名様からの催行になりますので……」と。


あのさあ。白樺リゾートプロスキー&スノーボードスクール2in1校さん。「ラッキープライベートを狙うなら土曜の午前か日曜の午後が狙い目ですよ」って教えてくれたのはほかならぬおたくのイントラさんなんですけどね。


*ラッキープライベート:一般レッスンに申し込んだのに受講者が自分ひとりしかおらずプライベートレッスン状態になってしまう幸運のこと。


こっちは午前中レッスン受けて午後ひとりで復習するっていう王道の日帰り練習プランをかっちり立ててきてるのに、そりゃないよ(俺の都合)。だいたい、最低2名からと言ってひとり客をいちいち断ってたらいつまでたっても2人集まりませんよね?


しかしレッスンを受けられなければ来た意味もない。「午後なら受けられる」と言うので午後の申し込みをして、雨でずぶ濡れになりながらですが練習して時間をつぶすことにしました。


前回受講した時はラッツラッツ上部での急斜面小回りがかなり課題だったので、一目散にラッツラッツに行って滑りこむことにしました。


……あれ? ラッツってこんなにゆるかったっけ? 前回絶壁に見えたラッツラッツがやけに緩やかに見えます。前回はアイスバーン気味で今回は雨のグサグサという雪質の差がまずだいぶ心理的に大きいと思いますが、ニセコで60°とか70°とかありそうな地形を無理くり滑った経験が斜度感覚をだいぶ狂わせているフシもあり。


前回アレヨアレヨでほとんど手も足も出ずほぼ滑落だったラッツ上部がザブ雪も手伝ってのほほんと小回りできてしまい、「とりあえず大丈夫じゃね?」な感じ。


しかしこの日の2in1は雨はともかくガスがひどかった。午前中は時折ホワイトアウトしかかる状況で、例の「立っていても平衡感覚を失うアレ」を一瞬ですが体験したりしました。


昼飯に地下のレストランでまずいラーメンをすすってレッスン。講師は前回受けたときと同じ人だった。前回はラッキープライベートだったこともありなかなか楽しいレッスンだったのでこれはいいぞと思ったのだけれど、今回はファミリーが一緒でした。目標はお母さんがシルバー、男の子がジュニアゴールド、女の子がジュニアシルバーだそうで。


お母さんは谷回りのない超安全運転、女の子はまだパラレルスタンスになってない、男の子はJr.レース板を履いていたのでこいつはきっとヤルに違いないぞと思ったけれど滑ってみたらド後傾。つまりは、ご家族全員ほぼ初級者か、プラスアルファ。う~ん。


結局レッスン内容も幅広い技術レベルにあわせてだいぶフォーカスのボケたものになりました。まあ、それぞれ種目も違うし滑走レベルも違うのでしかたないはしかたないのですが、いよいよ午前中の入校を断られたことがうらめしく思われます。


それはまあしょうがないとして、相手が子供(小学生)を含むファミリーなのに遠慮なく「谷回り」だとか「フォールライン」「切り替え」といった専門用語を説明なくどんどん使うので「大丈夫なのか?」と感じました。


前回は私とマンツーマンで、私もスキー用語の大半は通じる方なのでむしろそうしてもらってありがたかったのですが、さすがに子供含む初級者たちを相手にそれはない、と思いました。過去にSAJのレッスンでも同じ経験をしたことがあります。結局SAJもSIAも変わらんのかな。講師によるか。私に気を使ったのかもしれませんけどね。いや、日常言語で表現できてナンボでしょう。専門用語を使うならせめて最初に使う時に説明はすべきです。もしかしたらそのファミリーはそこでレッスンを受けるのが何度目かで説明不要なことだったのかもしれませんけれども。


レッスン中のガスは午前中よりは少しマシでしたが、それでもコースによっては視界を確保できず(イントラが受講生の滑りを吟味できない)、たびたびコースの移動を強いられるやりにくいレッスンになりました。


ああそうだ。シュテムターン


これは受講者全員かなりダメ出しを受けました。前回受けた時はリフト一本未満で済んだはずの私のシュテムもなぜか今回はだいぶダメ出し。ヘタになったってことかな? たしかにうまく滑れた感じはしなかったけれど。


SIAシルバーのシュテムは山開きです。低速種目という扱いらしく、かなり速度を抑制した滑りを求められました。「まだ速い」と。しかしパラレルターンに慣れていると遠心力を利用したくてついスピード(勢い)をつけてしまいますね。


遅くやればやるほどタイミングがとりづらい。ことにシュテムはパラレルと違って点ではなくゾーンで切り替え・クロスオーバーが行われるので、ゆっくり滑って動作をバラすとたちまち混乱に陥ってしまいます。もはやストックをどこで突いてよいかすらわからない。


そうだ。先日の記事にシュテムターンが難しい、というコメントを書いたら「スキーについての覚書」のKNJ氏がずばりシュテムターンのわかりやすい記事を書いてくださいました。これは読み込んでおきましょう。


さて、シルバーを受けられるのはいつになるのかな……



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