Grove宮前平でのCAAD10試乗を終えた私は、物欲と理性のはざまで苦しくうめきながら帰途に就いたのです。
短いトンネルにさしかかったので、走りながらサドルバッグに取り付けたテールランプのスイッチに手を伸ばしました。
「よっ。ん? あれ? ……ない!」
とりあえずトンネルは後方無灯火で急いで通過し、自転車を降りて確認。
「ねえわ!!」
サドルバッグに取り付けていたテールランプ(1,000円相当)が忽然と消えています。
「や・ら・れ・た……」
これは、試乗中の出来事っすね……。私がキャッホウとか言いながら試乗車に乗っている間に、店頭のバイクハンガーにハングしておいたマイバイクから持ち去られた疑いが濃厚。
直前までついていたという確証はありませんが、先週末の館山サイクリングで撮影した写真にはしっかりテールランプがついた状態で写っていますし、それ以来取り外したりもしていないので、着けっぱなしだったというのが私の認識。取り付けに少し苦労するほどなので、運搬のはずみで簡単に脱落してしまったりはしないはず……。
盗まれたテールランプは、まあ、話せば長い色々な事情がございましてわりと苦労して探し出した一品だったんですよ。てゆうか話せば長いその事情をいったん1,000文字くらい書いたんですが、話せば長いって書けば足りるじゃんと思って消しました。
ともかく、今の気持ちを率直に申し述べますと、
地味にくやしい。
何しろ自転車周りで盗難の被害に遭うのは20年以上前に愛車のミヤタ・カリフォルニアロードを盗まれたとき以来。しかも、自転車店の店先に置いといた自転車からライトを盗むなんて、大胆不敵な犯人じゃありませんか。1,000円くらいの品物なので、騒ぎ立てるのもアレだし……つうか、お店の人はいったい何をしていたのカト……。
泥棒が私のテールランプを見て「俺がほしかったのはコレだよ、コレ!」と思っただろうことは想像できます。なにしろ私もそう思って買ったのですから。しかしだからといって持ち主が試乗車のサドルの上でキャッホウとか言っている間に持ち去ってよいということにはなりませんよ。もう。
フロントが手前になるように吊るせば盗まれなかったかな~。しかしそうしたらそうしたで、これもお気に入りのknogのフロントライトとかサイコン本体とかが盗まれていたかもしれない。
ともかく尾灯なしでは走れないのでその日のうちに同じ物をもう一度買いましたさ。
ああくやしい。
ついでにこのテールランプのご紹介をいたしましょう。
Bikeguy というメーカーの Tristar Rear という製品。お値段は約1,000円。やたら明るい3個のLEDがいろいろ光ります。背面のクリップで私のようにサドルバッグに装着したり、サイクルジャージのポケットに引っ掛けるなんてこともできます。軽量コンパクトだし、付属の固定バンドも超シンプルで、ロードバイクの装備品は軽いことが正義!っていう人にはマジでおすすめ。